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あれから5ケ月

昨日8月11日であの震災から5ケ月経ちます。
今日12日、思いがけず気仙沼入りする用事ができ、母を連れて主人の運転で行ってきました。

いまだに親しくしていた叔母の遺体もあがらずにいます。
仙台から高速に乗り一関経由で内陸から気仙沼へ入りました。気仙沼駅前は以前と変わらず、海に近い中心部にさしかかると、幼いころ見慣れた交差点は一階が骨組みだけになった建物に囲まれ、さらに海に近づくとすでに更地となった場所、いまだに瓦礫の山、打ち上げられた小舟、よく行ったお寿司屋さんの看板・・・3人とも言葉を失っていました。

用事を済ませ、住んでいた鹿折地区に車を走らせましたが、五十鈴神社から鹿折に向かう国道45号線が無い!!埋め立てした公園に作った狭い道路を海沿いに走り、道路の記憶をたどって鹿折駅にたどり着きました。報道やネットで流されてた鹿折駅まで流された大型の船の映像を見ていたのでここが駅だなとわかりました。
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ここから私の住んでいたところへはまだ通行止め。車を降りて歩くことに・・・・
母と、この辺は~~ちゃんの家があったところ、この建物は肉屋さん・・・ガソリンスタンドがここだから家のあった場所はここだわ・・・・
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その一帯は水たまりしかありませんでした。回りには大きな家も何件かありましたが跡形もなく、振り返るとあの打ち流された大きな船まで見渡せます。この道が国道45号線です。
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とにかく私が住んでいた地区はいまだに車は入れず、地震、津波、火事に襲われ気仙沼でも一番被害が酷かったんだ・・・・5ケ月経ってこの状態なんだから直後はもう地獄だったろうと・・・・
重油と潮、ヘドロかな?そんなものが混ざった匂いがして10分も歩くと頭が痛くなりました。

どれだけの人の人生がひっくり返ったことか・・・・どれだけの人が生きて地獄を見たことか・・・・感傷よりも、こんなことってあるんだなと唖然としたというのが素直な気持ちです。
復興した仙台に戻るとまるで夢をみてきたような感覚です。
震災直後から「行かなくちゃ」と気丈に言っていた母ですが、今日の帰りには「もう行かなくていいわ・・・・」とつぶやいていました。

沿岸の復興はまだまだこれからです。忘れないで、応援していこうと思います。
by irohanihoheto_ku | 2011-08-13 00:15 | 日常