人気ブログランキング | 話題のタグを見る

家職

家職_e0145328_18341119.jpg

タイトルを何にしようかと考え、今回は「家職」。
何故「家職」か・・・・・

14日(土)、上野の東京都美術館で開催されている「冷泉家 王朝の和歌守展」、そして3時から東京文化会館で開催される「七夕の宴 乞功奠~京都・冷泉家の雅」のセレモニーを見るために上京しました。

「冷泉家 王朝の和歌守展」は本当に典籍がほとんど・・・・・写本写本写本写本・・・・・・前評判を聞いていたので今回は音声ガイドを借りて望むことにしました!

教科書で「何時代の~集は誰が選者で、~~は誰が書いたもので・・」と暗記して知識としていたものの本物が事実存在(あたりまえですが)、影印本や活字となって私たちが学んできた、その本物がずら~~~~と並んでいるわけです。
凄い量でした(^^;

平安の古筆とはまた別物で、冷泉家と名乗る鎌倉時代の為相から現在の当主まで25代約730年間「和歌の家」として「家職」を守り続けてきたという、その「家職」という重さの凄さに一番感動を覚えました。
現在の当主が、著書「冷泉家・蔵番ものがたり」に書いていますが「人知れず冷泉家に何故婿養子として入ってしまったのかと自問自答したことが何回もあり、(中略)冷泉家を知れば知るほどそら恐ろしく大変な家であることがわかってきた」・・・・実体験から出るお言葉・・・・この展覧会を見た人はその一端を想像できるはずです。
家職_e0145328_1855323.jpg



京都の冷泉家住宅は現存する最古の公家住宅、今の場所に居を構えたのは1606年、ほぼ400年間その地を動いていない、今の住宅は1790年のもので、約200年前の建物と言うから凄いです。約400年同じところに住まいし、脈々と無形文化財である年中行事、歌会を伝え、有形文化財である古文書を守り続けている「家」が「冷泉家」なんですね。

入場の時に天皇陛下御在位20年記念と言うことで配られた「古今和歌集 嘉永二年本」の葉書です。
家職_e0145328_18345454.jpg



この日は友人と2人で仙台を発ち、朝9時に上野公園口で関西から来る歳の離れた(うら若い)友人Mさんと落ち合い3人で出かけました。

11時過ぎに東京都美術館を後にし、次は目黒の「東京都庭園美術館」へ!
併設のレストランでランチをし、午前とは目先を変えて「パリに咲いた古伊万里」展を見ました。
家職_e0145328_18353421.jpg


この美術館は、朝香宮[あさかのみや]邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したもので、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加え、建物自体が美術品!
西洋に輸出され、西洋仕様で作られた古伊万里がとてもマッチする館でした。

お庭も茶室や池がある日本庭園と広々とした芝生の西洋庭園があり、西洋庭園に点在するテーブルと椅子で午後のひと時を語らっている人達に交じり、私たちも冬に向かう木々や、もう残花でしょう、ブルームーンの薔薇を眺めながらひと時をおしゃべりに費やしました。

私たち仙台組みは3時にまた上野に戻らねば・・・・・
山手線の東京駅でMさんと別れ、私たちは今年の伝統文化こども教室のテーマである「七夕の宴 乞功奠~京都・冷泉家の雅」へGO!・・・・・・とんでもないサプライズが待ってることを思いもせずに・・・

続きは次回!

おまけ
今日のランチ。
家職_e0145328_1844976.jpg


老舗料亭「金田中」が手がける「cafe 茶洒 kanetanaka」。
ランチは、とりそぼろ飯とジャージャー麺、それと椀替わりに出汁たっぷり玉地蒸しが付きました。
食事の後の飲み物はコーヒーか抹茶、抹茶がお菓子無しで出てくるなんて初めてで、甘いものが一口でいいから欲しかったなぁ~でもこれで1050円だから文句は言えませんね。
とても上品な目黒のジャージャー麺、茶碗蒸しでございました。
by irohanihoheto_ku | 2009-11-16 18:56 | 書道