カテゴリ:旅( 55 )

プチ奥の細道紀行①

先週のことです。「若冲展」を見るために東京から書道の師が来仙することになり、限られた時間で少しでもご案内をしたいと思い、「プチ奥の細道紀行」を考えました。
今日はその下見に訪れた記録です。

奥の細道では、芭蕉は福島から宮城に入り、現在の白石市、岩沼市を通り、名取川を渡り仙台に入ったのが、 「あやめふく日也」 。5月4日(旧暦)とされています。

時期はまだ櫻ですが、芭蕉の歩んだ道のりを少し散策してみました。

奥の細道、「宮城野」というくだりで陸奥国分寺跡の「薬師堂」に寄ります。ここで出会った画工加右衛門という人に、餞別として歌枕の所在を書いた地図と、「紺の染緒をつけたる草鞋」をいただくわけです。

で、 「あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒」という句が出来上がります。

今回の散策は、その次のくだりから・・
もらった地図をたよりに「壺の碑」を目指します。

「壺の碑 市川村多賀城に有」
「つぼの石ぶみは・・・・苔を穿ちて文字幽か也。」


古来から歌枕に読まれていて、憧れの西行法師も訪れた場所ですから感慨もひとしおでしたでしょう。

「ここに至りて疑いなき千歳の記念(かたみ)、今眼前に故人の心を閲(けみ)す。行脚の一徳、存命の悦び、羈旅の労を忘れて、泪も落るばかり也。」

こちらが、「壺の碑」。国重要文化財に指定されている、日本書道史上の三大古碑の1つです。(他に栃木県の那須国造碑、群馬県の多胡碑)
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(建物の中に入っています。)
壺の碑とは「多賀城碑」のこと。
さて、重要文化財に指定されている「多賀城碑」についてはまた次回。
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by irohanihoheto_ku | 2013-04-27 10:12 |

朝日に匂う・・・・

滝桜、4月14日午前5時30分から6時の間の様子です。
4時半起床、5時に郡山のホテルを出発し5時半に現地に到着。
既に、多くの方が三脚を立てスタンバイ済。 

まだ逆光ですが、とりあえずカメラの逆光モードを使い1枚。
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少しずつ少しづつ、櫻のてっぺんの方から明るくなってきます。
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櫻、梅、桃が一斉に咲くことが「三春」の名前の由来だそうですが、この時期は他に連翹の黄色、柳の新緑と優しい色に包まれていました。
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ここは福島原子力発電所から数十キロ圏内でもあります。何か所かの応急仮設住宅の側を通りましたし、宿泊した郡山のビジネスホテルでは、復興作業の為に滞在しているだろう方々もいらっしゃいました。

そんな状況の中で、櫻は1000年の間そうだったように、与えられた状況の中で咲き誇っているのです。
みんな何かしらのメッセージを受けて帰られていることでしょうね。
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by irohanihoheto_ku | 2013-04-17 09:39 |

幽玄

13日の午後のTVでもう8分咲きと聞き、思い立ってようやくホテルの部屋を押さえ車を走らせました。
走ること2時間。始めて走る夜道ではナビは大きな安心になります。
真っ暗な田舎道・・・目的地に近づくにつれ連なる車・車・車・・・・丘を登り切ったとき、車窓から見えたものは目を疑うようなこんな景色でした。
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山の中に輝く大きなシャンデリア・・・・ライトアップされた、THE「滝桜」です。
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↑正面
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↑右側から
↓左側から  幹の太さ、見えますか? 幾本もの柱に支えられて大きな枝を張っています。
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↓裏に回ります
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中を覗くと奥行きの深さに引き込まれます。
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滝のようです。
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1つ1つの花は小さいんですよ。
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ここは福島県田村郡三春町。国の天然記念物で日本三大桜の1つ、「滝桜」。
樹齢1000年を越えるベニシダレザクラです。

一画は能舞台にも、歌舞伎の舞台にも見えましたが、私は始終「怖い」と「美しい」の間を彷徨う感覚でした。

次の日は朝の滝桜を愛でに郡山のホテルを5時出発!
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by irohanihoheto_ku | 2013-04-14 23:17 |

東京好日

ひょっこり行ってきました。
私も門をくぐってきました。
ここはどこでしょう(^^V
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東京大学駒場キャンパスです。

目的があり駒場に行き、お昼は東大学食だぁ~~~といざ門の前に行ったんですが、一般人って入ってもいいんだよね・・・・・と恐れ多い気持ちになりひるんでしまった(笑) 
でも、東北大だって入れるんだから同じださぁ~~と思い直し、でも一応守衛室のおじさんに・・
「あのぉ・・・一般人、学食に入れますかぁ??」と尋ねたら、気さくなおじさんが、
「入れるよ。テレビ見たの?あっちに行くとフレンチレストランだよ」
と・・・・
「え?テレビで紹介されたんですか? で、高い??」と聞いたら
「ランチは800円、コーヒー付きで1000円! だから教えたんだよ~~(笑)」

迷わず、そのレストランにまっしぐら(^^V
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こんな小道を抜けたところに、まぁ素敵なレストラン!!
「ルヴェ ソン ヴェール」
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ウエディングパーティもできるようですよ。(東大関係者)
おのぼりさんの私、1時間だけ駒場の人に交じりフレンチを頂いてきました。

駒場のお目当てはこちら。
日本民芸館。素敵なところでした。
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お迎えは旧柳宗悦邸。
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「琉球の紅型」展を見て、
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その後は、根岸の書道博物館へ行き「宋時代の書」を見てきました。
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帰り際、新幹線の時間まで50分位、さぁどうする!!
東京駅だ!!
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たまにはおのぼりさんもいいなぁ~~
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by irohanihoheto_ku | 2012-11-28 21:16 |

決め手

盛岡行きの決め手となった、MAKOTOちゃんが出品している「盛岡芸術祭美術展」。

社中展ではないので、いろんな書き味の作品が展示されていて一点一点ゆっくり味わって鑑賞できました。
MAKOTOちゃんの作品はひときわ目につきましたよ。一字書、見えますか?
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迫力の中にも温かさを感じさせる「喝」という作品でした。人柄ですね。

さて、もう一つの決め手は、私のことですもの・・・もちろん美味しいものよ!

以前MAKOTOちゃんに連れていってもらってから、冷麺と言ったらここでしょう!!
盛岡駅前にある「盛楼閣」。また食べたくなる味です!!
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11時過ぎにお店に入りましたが、もう席は7割は埋まっていました。
ここの冷麺についてくるキムチがウマイ!!

冷麺に合うように、キャベツと大根をキムチにしてあるのです。しゃきしゃき感とすっぱさがそれはそれは絶妙!!
お土産に買って来たかったのですが非売品とのこと・・・残念ですが、また食べに来ることにして、メニューにある白菜キムチを買ってきました。

今回の盛岡土産がこれ・・・
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生きくらげ、「盛楼閣」の白菜キムチ、白煎餅(煎餅汁用)、それとMAKOTOちゃんが買ってくれた「お醤油味のおふかし」、cartaさんのクッキー。あ、写ってないけど、しゃおしゃんさんの黒プーアール茶!!


う~~ん、中味の濃い日帰りの旅でございました。MAKOTOちゃん、ありがとうね~~~!!
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by irohanihoheto_ku | 2012-05-02 21:31 |

穴場の桜

ピンクの濃い枝垂れ桜がいいね~~と言ったら、枝垂れ桜満開の隠れスポットに連れて行ってくれました。
大通りから一本入った公園に見事に枝垂れ桜が満開!!
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岩手山神社があり、隣接した公園では子供たちが遊んでいました。自分の子供の時のことを思い出すような初夏の休日の昼下がりです。
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岩手山の別名は厳鷲山。
下のブログの開運橋から見える岩手山の山頂右側奥に少し黒っぽく見える部分があるのが分かりますか?
それを「鷲」の形に見立て「巌 鷲 山」というのだそうです。MAKOTOちゃんに教えてもらいました。

盛岡でのお花見はここの枝垂れ桜でおしまいです!思い出しても一日中桜の中にいた感じです。

実はこの日、福島の三春の滝桜を見に行こうと思っていました。ひょんなことから前日にMAKOTOちゃんと電話で話すことがあり、盛岡の石割桜もいいな~~と迷っていたんですが、「市芸術祭」の会期中でMAKOTOちゃんの作品が展示されていること、それと美味しい冷麺が決め手となりました。

明日はそのことをレポートしますね。
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by irohanihoheto_ku | 2012-05-01 22:38 |

啄木も賢治も・・・

中津川に架かる「よのじばし」だったかな?
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cartaさんを出て、中津川を対岸に渡ると「日めくり」という雑貨屋さんがあります。
大学の同窓生が開いたお店とのことで立ち寄りました。
地元の工芸品やセンスの良い文房具、レターセット、そしてしゃおしゃんさんの黒プーアール茶も置いてありました。ご挨拶をさせていただき、黒プーアール茶を求め中津川川辺を下り、右?(駅の方角かしら?)に歩きます。

啄木も賢治も見ていた風景でしょうか?
北上川と岩手山(巌鷲山)を開運橋から望みます。
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桜も満開の季節ですが、新緑の柳も風に枝を揺らしていました。(あら・・・この写真に柳はないわ・・・でも岸辺の柳、多くありましたよ。)

「やはらかに 柳青める 北上の 岸辺目にみゆ 泣けとごとくに」(啄木)
盛岡は市内を3つの川(北上川、中津川、雫石川)が流れ、雪解け水で豊かになった流れと枝垂れ柳の新緑・・・啄木が読んだ風景はまさにこの時期の盛岡の風景なのでしょう。

桜山神社付近の大きな柳。
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この近くにジャージャー麺で有名な「白龍」があります。この日も行列をつくってました。

県庁・裁判所を目指しまた歩きます。
樹齢360年のエドヒガンザクラ。
天然記念物の「石割桜」です。
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GWにしては静かな盛岡。ここは観光客がたむろっていましたよ。
この春、いろんな桜を愛でましたが、石を割り(石の割れそうな部分を探して芽を伸ばしてきたのでしょうか?)樹の形を変貌させて命をつないできたその幹の部分は凄く迫力がありました。
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芽は陽の射す方に伸び、根は生命をつなぐために柔らかい方を探し根を張り続けるのですね。
陽が射す限り、土壌がある限り、形を変えながらでも生き続ける・・・人間も同じかもしれません。

また歩き続けます。
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by irohanihoheto_ku | 2012-05-01 13:19 |

カフェへ

しばらく歩いたのでお茶タイムです。
連れて行ってもらったのは、中津川沿いにあるカフェ cartaさん。
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シフォンとはちみつトーストは半分ずつシェアしました。
真ん丸のお手製パンを半分に割り、たっぷりのはちみつが塗られトーストされています。甘くておいしかった!!

cartaさんは蔵を改造しお店にしたそうです。
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cartaとはポルトガル語で「手紙」、お店で手紙を書くのもよし、お手紙は心の贈り物ですからお店のコンセプトも自ずとわかりますよね。で、おしゃれなのが、2階の窓の雨戸?裏側の意匠・・・・封筒の裏に見えませんか?cartaでしょ?
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これはMAKOTOちゃんに買ってもらったクッキー。帯に押されている印しがこの雨戸の裏の意匠。
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この意匠が気に入ってここの蔵に決めたのかな?

喉を潤し、小腹を満足させたら、また歩きます。
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by irohanihoheto_ku | 2012-04-30 23:56 |

再会

奈良の話に戻ります。
秋篠寺には私の大好きな伎芸天さまがいらっしゃいます。

2年ぶりに再会! やはり、その前から立ち去りがたし・・・・
 
Wikipediaによると、伎芸天とは
『摩醯首羅天法要』『摩醯首羅大自在天王神通化生伎芸天女念誦法』に説かれ、摩醯首羅天(大自在天=シヴァ神)が天界で器楽に興じている時、その髪の生え際から誕生した天女とされる。容姿端麗で器楽の技芸が群を抜いていたため、技芸修達、福徳円満の守護善神とされる。

自宅のお稽古する部屋には写真を貼ってあります(^^)↓↓
技芸修達、福徳円満ですもん、皆さんと私の筆の上達も願って!!
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by irohanihoheto_ku | 2012-03-27 01:06 |

西の京

1泊2日の2日め、13時半には奈良を発たなくてはなりませんでした。

開門とともに、私の大好きなお寺「秋篠寺」へ。
白梅がほら、ほころんでいます。 
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きれいな写真でしょう。写真は一緒に行ったMr.S・Mさんに頂きました。(私のカメラと主人のカメラは電池切れ・・・・泣)

秋篠寺は、2年前の秋もそうでしたが観光客が少なく、ゆっくりと本堂の姿を眺めたり、ご本尊、そして伎芸天の前に佇んだり、静かな時間を過ごせました。手の届くところに仏像が自然に置いてある、そんなところも奈良らしくて大好きなお寺です。
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川田順さんの歌碑。伎芸天を詠んだ歌ですが、「何のえにしぞわれを見たまふ」・・・・確かにそんな気分になるのです。伎芸天の魅力ですわ。

「諸もろのみ仏の中の伎芸天 何のえにしぞわれを見たまふ」
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この実、かわいいでしょう!なんの実でしょう?
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菩提樹の実です。

そして、最後に「唐招提寺」へ。唐招提寺では雨が降ってきてあまりゆっくりできませんでしたが、それでもおおらかなお寺の空間に今の世と時間の流れの違う時代を感じました。
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この写真は私の携帯で撮ったものです。
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會津八一の歌碑。いい歌!
「大寺のまろき柱の月かげを土に踏みつつ ものをこそ思へ」

早春の1泊2日の奈良への旅でした。
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by irohanihoheto_ku | 2012-03-21 00:34 |