2011年 10月 16日
無・無・無の茶会
神無月は10月の異名。全国のほとんどの神様が、出雲大社で行われる一年に一度の会議に出席するため、自分の居場所を離れます。そのために10月は神無月、出雲大社のある島根県は神在月となるという説があります。
そのことを子どもたちに印象つけるために、「無・無・無の茶会」という趣向をひと月前から企み、着々と準備をしていました(^^)v
また、季は秋、季節には色があり、「青春、朱夏、白秋、玄冬」と今の季節は白色なんだよ、そんなことも感じて欲しくて、設えは「無」と「白」のコラボです。
床の間の掛物は「無」 、お花は白の小菊と白の水引草、夏椿の照葉。香合は白色の柿。
主茶碗は真っ白。絵がないからもう一つの「無」 。
さて、3つめの無は???
種明かしは最後にしましょう!
今日のスナップを紹介しながら今日の報告をします。
まず席入り。
2グループに分かれ交代でお客さん、裏方をしました。
お菓子を出します。
そしてお茶を運び込みます。
裏方では私の運び込み指導の特訓が・・・・
3つめの「無」はお菓子に仕掛けが・・・・・菓子職人豆一さんと私の共同企画品!!
「もう一つの「無」を作ってほしい、蓋を開けたらお菓子が無い・・・・とか・・・・」と私の突飛な考えを「おもしろい!!」と乗ってくれてこんなお菓子ができました。
菓銘~無~
真っ黒でどこにお菓子があるのかわから無。
中をのぞくと餡が無。
竹炭入りなので、お腹の中がきれいになる。お腹の中のいらないものが無。
うまいでしょ!!さすが豆一さん!こちらの意を十分に汲んでくださりお菓子も「無・無・無」がテーマで作ってくれました。
子どもたちは、蓋付で底の深い菓子器の中のお菓子を箸で取るのに悪戦苦闘していましたが、テーマを分かってくれた時は「ニヤっ!」もう一つの「無」を見つけてくれたようです。
お茶会の後は、今年度2回目の百人一首をしました。
みんな負けず嫌いな子たちです。ヒートアップしてましたよ!
恒例の一人一言では、お菓子のエピソードを凄いと思ったこと、季節に色があるということを知ったこと、百人一首に自分の名前が入ってる歌を見つけたから今度は上の句で取りたいという子、夕べと今朝で2首覚えてきたうち1首取れたことが嬉しかった子等、素直な言葉で一生懸命伝えてくれました。
今回も多くの方々の協力で数々の企みが叶いました。ありがとうございました!!
by irohanihoheto_ku
| 2011-10-16 01:02
| 根っこクラブ