2009年 11月 19日
家職 その2 & サプライズ
「乞功奠(きっこうてん)」は古くから冷泉家に伝わる、陰暦7月7日の星祭です。
織姫・彦星に種々の供物をし、蹴鞠、雅楽、和歌などを手向けて技がたくみになるように祈る七夕の行事です。
それを今回の「冷泉家 王朝の和歌展」に合わせ、初めて東京でお披露目されました。
伝統文化こども教室で冷泉家のこの行事を真似てみたので、是非本物を見なければ!!!と楽しみにしていました。
ステージには供物が並んだ写真のような「星の座」が設けられ、その前で、当時の装束を纏った殿方8人での蹴鞠から始まります。
陽が陰ったころ、蝋燭に火を灯し、雅楽が演奏されます。この日は4曲が奏されました。
次は、披講といって予め出題されたお題について詠まれた和歌を独特の調子で披露します。
私たちは、雅楽、披講の調べに乗って意識は遠のいていくばかりでしたが・・・・
最後は「流れの座」といって参会者が当座の歌会をします。
天の川に見立て敷かれた白布をはさみ、彦星と織姫に擬された男女が向かい合い、和歌を扇にのせ贈答し翌朝鶏の声を聴くまで歌会を楽しむそうです。
この日は2組のカップルの贈答歌を披露してくれましたが、それはそれは素晴らしい!!即興で詠うのですからお見事としかいいようがありません!!
いかに自分の語彙が少ないか、きれいな日本語というものに感激しました。
宴も中盤、休憩時間が終わる頃に、下の席(私たちは5階)にどなたかが入られ、座がざわめき、皆さん後ろを向いてお手を振っていらっしゃる~~
5階では身を乗り出そうにも見えず、皇室のどなたか、オバマか・・(その頃にはシンガポールに発っていましたが)と囁くも分からず!!
帰りに聞いてみると「両陛下と清子さまよ~~」!!!
これはお見送りせねばとお決まりの列に加わり待つことしばし!
いらっしゃいました!
もう、思わぬサプライズな出来事に一緒に行ったYさんと感激、感激!
「冷泉家」本物を「見ちゃいました」、そしてこんな近くで両陛下の「ご尊顔を拝してしまいました」。
今回もなんて有意義な日帰り旅行だったのでしょう!!
あ、お稽古の時間だ!
by irohanihoheto_ku
| 2009-11-19 15:08
| 遊び